【時代解説:1935〜1940年】ファシズム諸国とソ連の侵略戦争が始まり第二次世界大戦が勃発した頃の世界史を解説!

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今回は、1935〜1940年の、ファシズム諸国の侵略戦争が始まり第二次世界大戦が勃発した頃の世界史を解説します。

ドイツ・イタリア・日本のファシズム諸国とソ連による侵略戦争が始まります。イギリス・フランスは宥和政策を取ってこれを抑えようとしますが、逆に増長させてしまい、さらに侵略戦争がエスカレートしていきます。そんな中、もともと不倶戴天の敵であったドイツとソ連が不可侵条約を結んでお互いの侵略戦争を認め合って背後の安全を確保し、ドイツはイギリス・フランスとの戦争に向かい、第二次世界大戦が勃発します。

この記事では、そんな1935〜1940年はどんな世界だったのか、分かりやすく解説します。

目次

1935〜1940年はどんな世界だったのか

ヨーロッパ

1936年、ドイツはヴェルサイユ条約によって非武装地帯とされたラインラントに軍隊を進駐させます。英仏は抗議したものの軍事行動は起こさず、ここにヴェルサイユ体制は崩壊します。同年、イタリアはエチオピアを併合し、植民地を拡大します。さらにスペインでは反ファシズムの人民戦線内閣に対してファシズムのフランコ将軍が反乱を起こし、内戦状態となります。ドイツ・イタリアはフランコを支援し、ソ連は人民戦線を支援しますが、イギリス・フランスは不干渉政策を取ります。スペイン内戦は1939年に終結し、フランコが勝利してファシズム政権が誕生します。

1937年、ドイツ・イタリア・日本は日独伊防共協定を結んで連携を強め、ファシズム諸国が結束していきます。1938年、ドイツはオーストリアを併合し、さらにチェコスロバキアにズデーテン地方を要求した結果、ミュンヘン会談が開かれ、イギリス・フランスはドイツがこれ以上拡大しないことを条件にズデーテン地方の割譲を認めます。しかし、ヒトラーは約束を守らず1939年にチェコを併合してスロバキアを保護国化し、さらにヒトラーは1939年9月、ソ連と独ソ不可侵条約を締結してポーランドに侵攻します。これに対してイギリス・フランスはドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が勃発します。

ドイツとソ連に挟み撃ちにされたポーランドはすぐに敗れて東西に分割されます。1940年にドイツはデンマーク・ノルウェーに侵攻して占領、さらにフランス・オランダ・ベルギーに侵攻してこれらを破り、占領します。しかし、イギリス上陸には失敗します。このドイツの勢いを見たイタリアもドイツ側に立って参戦し、ユーゴスラビア・ギリシャ・エジプトに侵攻するも、こちらは苦戦します。同年、日独伊三国同盟が結ばれ、ファシズム諸国が結集して枢軸国陣営が誕生します。

ソ連も1939年の独ソ不可侵条約以降、侵略戦争を始めます。ドイツと挟み撃ちにしてポーランド東半分を獲得し、さらにバルト三国を併合、そしてフィンランドにも侵攻します。これは冬戦争と呼ばれます。しかし、フィンランドは頑強に抵抗し、ソ連軍を苦しめます。1940年、なんとかフィンランドを破ったソ連はソ連優位の講和条約を締結してカレリアなどを獲得しますが、この冬戦争でソ連は大きな損害を被ります。また、ドイツとの秘密協定に基づいてルーマニアからベッサラビアを獲得します。

東アジア

日本は1936年の二・二六事件以降、さらに軍国主義化を進め、1937年に日中戦争を始めて中国に全面侵攻します。日本軍は当初は戦争を優位に進めて北京・南京・武漢など多くの都市を占領しますが、内陸部に進むことができず、戦争は膠着状態に陥ります。そんな中、1940年に日独伊三国同盟を結んでドイツ・イタリアとの関係を深め、フランス領インドシナ北部に進駐します。

アメリカ

アメリカはニューディール政策による経済復興を続けますが、ファシズムの侵略戦争への介入には消極的で、直接介入は控え武器や物資の援助のみ行う方針を取っていました。1937年に日中戦争が始まってからは中華民国の蒋介石政権に対する支援を行います。

1935〜1940年はファシズム諸国の侵略戦争が始まり第二次世界大戦が勃発した時代

このように、1935〜1940年はファシズム諸国の侵略戦争が始まり第二次世界大戦が勃発した時代でした。ドイツ・イタリア・日本のファシズム諸国とソ連による侵略戦争が始まります。イギリス・フランスは宥和政策を取ってこれを抑えようとしますが、逆に増長させてしまい、さらに侵略戦争がエスカレートしていきます。そんな中、もともと不倶戴天の敵であったドイツとソ連が不可侵条約を結んでお互いの侵略戦争を認め合って背後の安全を確保し、ドイツはイギリス・フランスとの戦争に向かい、第二次世界大戦が勃発します。

これからも一緒に歴史を学んで未来をより良くしていきましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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