【時代解説:5世紀(401〜500年)】民族移動が活発化し古代帝国が分裂した頃の世界史を解説!

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今回は、5世紀の、民族移動が活発化し古代帝国が分裂した頃の世界を解説します。

地球規模の寒冷化を原因としてユーラシア大陸各地で民族移動が本格化し、ヨーロッパ各地にゲルマン人の国が建国され、西ローマ帝国が滅亡します。中央アジアのエフタル、モンゴルの柔然などの遊牧民国家も誕生し、勢力を拡大します。中国では北魏が華北を統一し、南北朝時代となります。

この記事では、そんな5世紀はどんな世界だったのか、分かりやすく解説します。

目次

5世紀はどんな世界だったのか

ヨーロッパ・地中海地域

395年にローマ帝国が東西に分裂すると、東ローマ帝国はゲルマン人の侵入も少なく経済的にも軍事的にも強力だったため、1453年まで存続します。一方の西ローマ帝国はゲルマン人、さらにアジア系のフン人まで侵入し、帝国の防衛もゲルマン人傭兵部隊に依存するなど、混乱を極めます。ゲルマン人傭兵部隊は皇帝の交代にまで干渉し、最終的に476年、傭兵隊長オドアケルによって皇帝が廃位され、これによって西ローマ帝国は滅亡します。ブリテン島にはアングロ=サクソン人が侵入、ガリアにはフランク王国、イベリア半島には西ゴート王国、イタリア半島には東ゴート王国、北アフリカにはヴァンダル王国など、多くのゲルマン人国家が誕生します。

東アジア

中国では439年に北魏の太武帝が華北を統一したことで五胡十六国時代が終わり、南北朝時代に入ります。北の北魏と南の宋の2国が並び立ち、この南北朝時代がしばらく続きます。南朝の宋は479年に斉に交替します。モンゴル高原では柔然が勢力を拡大して北魏と対峙し、朝鮮半島では北部の高句麗が勢力を拡大、日本ではヤマト王権による統一が進みます。

インド

北インドを統一したグプタ朝は、安定的な支配を確立します。サンスクリット文学や自然科学・数学なども発展し、ヒンドゥー教がインド社会に根付いたのもこの頃です。

その他の地域

中央アジアでは遊牧民のエフタルが勢力を拡大し、一時的にササン朝ペルシアやグプタ朝を圧迫します。

5世紀は民族移動が活発化し古代帝国が分裂した時代

このように、5世紀は民族移動が活発化し古代帝国が分裂した時代でした。地球規模の寒冷化を原因としてユーラシア大陸各地で民族移動が本格化し、ヨーロッパ各地にゲルマン人の国が建国され、西ローマ帝国が滅亡します。中央アジアのエフタル、モンゴルの柔然などの遊牧民国家も誕生し、勢力を拡大します。中国では北魏が華北を統一し、南北朝時代となります。

これからも一緒に歴史を学んで未来をより良くしていきましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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