歴史を学ぶ意味は、未来をより良くするため!

はじめまして!歴史ワールド管理人のふみこです!

みなさんは歴史が好きですか?私は歴史が大好きです。 どちらかというと世界史のほうが好きですが、日本史も好きです!

では、なんのために歴史を学ぶのでしょうか?まずは、歴史を学ぶ意味を考えていきましょう。

なぜ歴史という科目が学校教育に取り入れられているのか。 過去の出来事を知ることにどんな意味があるのか。

歴史を学ぶ意味は、未来をより良くするためです。

目次

歴史から先人の成功や失敗を学び未来に生かす

「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」

これは19世紀のドイツ帝国で鉄血宰相と呼ばれたオットー・フォン・ビスマルクの言葉です。

オットー・フォン・ビスマルク(出典:wikipedia)

「愚者」は自分で失敗して初めて失敗の原因に気づき、同じ失敗を繰り返さないようになります。しかし、これでは自分で経験したことからしか学べません。

一方、「賢者」は過去の他人の失敗、つまり歴史から失敗の原因に気づき、自分は1度も同じ失敗をしません。先人たちが経験したことから知識を得て、失敗を未然に防ぐことができるのです。

歴史から過去の他人の失敗を学び未来をより良くするためには、ある出来事がどんな背景や理由で発生し、どんな未来をもたらしたのか、という社会のメカニズムを学ぶ必要があります。

歴史は、わたしたち人類の過去であり、現在であり、そして未来である

まるでトム・リドルの台詞のようですが、歴史とわたしたち人類の関係は、ヴォルデモート卿とトム・リドルの関係と同じです。つまり・・・

歴史とは、わたしたち人類そのものなのです!

わたしたち人類はたくさんの失敗を経験し、学んだ知識を文字を使って書物にまとめることで、後の人々に知識を受け継いできました。

後の人々は先人の知識を学んだうえで新たな挑戦や決定を行い、失敗を経験し、また学んだ知識を文字を使って書物にまとめることで、さらに後の人々に知識を受け継ぎ、その繰り返しの結果、現在のわたしたちはたくさんの書物やインターネットから、先人たちが蓄積した膨大な知識を学ぶことができます。現在のわたしたちは、先人たちが遺してくれた多くのヒントをもとに、より良い判断ができるはずです。

そして、現在のわたしたちが経験して学んだ知識は、未来の人類が挑戦や決定をするためのヒントとなるのです。未来の人類は、もっと多くのヒントをもとに、もっと良い判断ができるでしょう。これを繰り返すことで、わたしたち人類はより良い未来をつくるのです。

歴史は暗記科目ではない!流れを理解することが重要

歴史は暗記科目ではありません。流れを理解する科目です。

出来事や年号など暗記量が多く苦手意識を持つ人も多いと思いますが、それは勉強の仕方が間違っています。

「何年に何があった」「昔の王様の名前は○○」といった出来事や年号を英単語のように単純暗記するのは苦痛でしかありません。

「いい国作ろう鎌倉幕府!」などと語呂合わせまで使って無理やり暗記する、そういった勉強の仕方では歴史を好きになることはなく、本当の意味で「歴史に学ぶ」ことはできません。

流れを理解した後であれば、出来事の前後関係がわかっているので、そんなことは自然と覚えます。

単純暗記は英単語だけにしましょう。まずは流れを理解することが重要なのです。

近現代史こそ重要!古代や中世の歴史は適当でいい

歴史は近現代史こそ重要で、1番重点的に学ぶべきです。

未来を良くするためには現状を知ることが第一なので、現在の世界の状況や現在に直接関係する近い過去の歴史を理解する必要があります。

学校の授業では古代や中世に多く時間を割かれがちで、第二次世界大戦以降の歴史は軽く触れる程度だと思います。

しかし、現在の状況を理解するためには、第二次世界大戦以降の歴史こそ重要なのです!

現在起きている出来事の原因が分からない状態では正しい判断をすることはできません。昔の王様の名前なんて覚えてもほとんど意味は無いと思います。

さらに、近代以前の歴史は基本的に「元祖長浜ラーメン戦争」のようにどっちが正統な王家だとかくだらない理由で争っているだけなので、そのことだけ理解していれば大丈夫です。

そんなくだらない理由で何百年も何千年も戦争を繰り返し、多くの血を流してきたのがわたしたち人類の歴史なのです。悲しいですね・・・

歴史を学ぶことで、無意味な争いをやめ、より良い未来を作っていきましょう!

歴史を学ぶことで未来を良くすることができる

人類の大きな失敗と聞いて何を思い浮かぶでしょうか。経済や産業などさまざまなできごとが浮かびますが、やはり1番ダメージが大きいのは戦争だと思います。

戦争が起こると、多くの人命が失われ、土地は荒廃し、経済や産業も深刻なダメージを受けます。そして、過去の戦争で1番大規模な戦争は「第二次世界大戦」です。ここでは、第二次世界大戦の失敗から得た学びをもとに大戦争を回避した事例を紹介します。

1930年代、ヒトラー率いるナチス・ドイツは、第一次世界大戦の敗戦で失った領土を取り戻すべく、再軍備と徴兵制の復活(1935年)ラインラント進駐(1936年)、オーストリア併合(1938年)と、領土拡大政策を進めていました。さらに1938年にチェコスロバキアのドイツ人が多数を占めるズデーテン地域を割譲するように要求しました。

人物画像出典:wikipedia

そこでイギリスのチェンバレン首相は、これ以上の領土拡大を行わない約束をする条件で、ヒトラーの要求を認め、チェコスロバキアにズデーテン地域を割譲させました。(ミュンヘン会談)

ミュンヘン会談風刺画(出典:帝国書院「最新世界史図説タペストリー」)

第一次世界大戦でヨーロッパは深刻な被害を受けたため、大戦争を起こしたくないという思いから、チェンバレンはドイツの勢力拡大を一定程度認めることで、平和を維持できると考えました。これは「宥和政策」と言われます。

しかし、ヒトラーは約束を破り、チェコ併合とスロバキア保護国化(1939年)、メーメル併合(1939年)、ダンツィヒ割譲要求(1939年)とさらに領土拡大を進めていき、第二次世界大戦が起こるに至ったのです。

このような宥和政策の失敗による反省から、侵略国家は早めに潰すのが良いという教訓を得ました。そして約半世紀後、その教訓をもとに正しい判断が行われるのです。

1980年代、アメリカの援助を受けて急速に軍事力を高めたイラクのサダム・フセイン政権は、原油価格のトラブルを口実に1990年、隣国のクウェートに侵攻しました。フセインは、アメリカがまさか戦争をしてまでクウェートを守ると思っていませんでしたが、アメリカは第二次世界大戦の教訓から、イラクが拡大する前に早期に潰したほうが良いと考え、イラク軍が占領しているクウェートに軍隊を派遣し、湾岸戦争が勃発しました。

人物画像出典:wikipedia

結果的に戦争が起こってしまいましたが、第二次世界大戦と湾岸戦争では被害の大きさが雲泥の差です。このとき放置すれば、イラクがもっと拡大して手がつけられなくなり、第三次世界大戦まで進んだ可能性もあったのです。

第二次世界大戦の失敗から得た教訓をもとに、わたしたち人類は第三次世界大戦の勃発を未然に防ぎました!

このように、先人と同じ失敗を繰り返さず、未来をより良くするために歴史を学ぶのです。

これからも一緒に歴史を学んで未来をより良くしていきましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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