【時代解説:紀元前200年〜1年頃の世界】ユーラシア東西で巨大帝国が成立した頃の世界史を解説!

こんにちは!歴史ワールド管理人のふみこです!

今回は、紀元前200年〜1年頃の、ユーラシア東西で巨大帝国が成立した頃の世界史について解説します。

地中海ではローマが、中国では前漢が、周辺地域を次々と征服して巨大帝国となりつつありました。

この記事では、そんな紀元前200年〜1年頃はどんな世界だったのか、分かりやすく解説します。

目次

紀元前200年〜1年頃はどんな世界だったのか

地中海・オリエント地域

3度にわたるポエニ戦争の結果、紀元前146年にローマがカルタゴを滅ぼします。同時期にローマはギリシアも征服し、地中海での覇権を確立します。そして紀元前64年にはシリアを征服、紀元前51年にはガリアを征服、紀元前30年にはプトレマイオス朝エジプトを滅ぼし、地中海を完全統一して巨大帝国を誕生させます。急激に支配地が広がったのでもはや共和政では全土を統治するのに限界があり、各地で内乱が勃発します。そんな中、ガリアを征服したカエサルが元老院を抑えて独裁政治を始め、その後継者でありエジプトを征服したオクタウィアヌスが紀元前27年に元老院からアウグストゥスの称号を贈られ、ローマ帝国の初代皇帝となります。

イランではセレウコス朝シリアを滅ぼしたパルティアが勢力を拡大し、メソポタミアまで支配下に入れます。パルティアはローマ帝国とメソポタミア・シリア地方で激しく戦います。

東アジア

東アジアでは、中国を統一した前漢が第3代武帝のもとで中央集権体制を確立し、国内を安定させます。対外的には、漢を圧迫していた匈奴を討伐して西域に領土を拡大します。さらにベトナムの南越や朝鮮の衛氏朝鮮も征服し、東アジアの大部分を支配する巨大帝国を誕生させます。

インド

インドを統一支配したマウリヤ朝はアショーカ王の死後衰退し、紀元前180年に滅亡します。その後、デカン高原で紀元前1世紀にサータヴァーハナ朝が成立します。

その他の地域

この頃にはシルクロードと呼ばれるユーラシア大陸の東西を結ぶ交易路が発達し、その中央に位置する中央アジアでは、大月氏やバクトリア、フェルガナなどが栄えます。

紀元前200年〜1年はユーラシア東西で巨大帝国が成立した時代

このように、紀元前200年〜1年は、ユーラシア東西で巨大帝国が成立した時代でした。地中海ではローマが、中国では前漢が、周辺地域を次々と征服して巨大帝国となりつつありました。

これからも一緒に歴史を学んで未来をより良くしていきましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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