こんにちは!歴史ワールド管理人のふみこです!
今回は、4世紀の、民族大移動が起こり巨大帝国が崩壊した頃の世界史を解説します。
ヨーロッパではフン人の西進によってゲルマン人の大移動が起こってローマ帝国は東西に分裂し、東アジアでは中国を統一していた西晋が周辺遊牧民の侵入により華北を失って東晋となります。
この記事では、そんな4世紀はどんな世界だったのか、分かりやすく解説します。
4世紀はどんな世界だったのか
ヨーロッパ・地中海地域
305年にディオクレティアヌス帝が退位するとすぐに各地で皇帝が乱立して混乱しますが、324年にコンスタンティヌス帝が単独帝として帝国全土を統一し、再び安定を取り戻します。313年にはミラノ勅令によりこれまで迫害されていたキリスト教を公認します。
こうしていったんローマ帝国は安定しましたが、375年からゲルマン人の大移動が始まって帝国各地にゲルマン人が侵入すると、もはや帝国を一元的に支配することが不可能となり、395年、ローマ帝国は東西に分裂します。
東アジア
311年から起こった永嘉の乱によって異民族に華北を奪われ、316年に西晋が滅亡して東晋が成立します。これ以後、中国は五胡十六国時代と呼ばれる混乱の時代に入ります。中国の北部は多くの異民族による群雄割拠となり、南部には東晋という状態になります。
このような中国の混乱に乗じ、朝鮮半島では高句麗・百済・新羅が独立します。
インド
318年にチャンドラグプタ1世がグプタ朝を建国し、やがて北インド全域を支配する大国に成長します。
その他の地域
ゲルマン人の大移動の原因となったフン人はアジア系の民族で、かつてモンゴル地域を支配した匈奴の一部という説もあります。中国からヨーロッパまで、ユーラシア大陸を横断するように玉突き的に民族移動が起こったとされています。
4世紀は民族大移動が起こり巨大帝国が崩壊した時代
このように、4世紀は、民族大移動が起こり巨大帝国が崩壊した時代でした。ヨーロッパではフン人の西進によってゲルマン人の大移動が起こってローマ帝国は東西に分裂し、東アジアでは中国を統一していた西晋が周辺遊牧民の侵入により華北を失って東晋となります。
これからも一緒に歴史を学んで未来をより良くしていきましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。