【時代解説:1990〜2000年】冷戦が終結しICT革命によってグローバル社会が到来した頃の世界史を解説!

こんにちは!歴史ワールド管理人のふみこです!

今回は、1990〜2000年の、冷戦が終結しICT革命によってグローバル社会が到来した頃の世界史を解説します。

ソ連のペレストロイカが失敗し、1991年にソ連が崩壊したことで、冷戦は完全に終結します。ソ連の崩壊によって米ソ二極体制は完全に終わり、アメリカの世界1位の超大国としての地位は維持されつつの多極化という体制となります。また、ICT(情報通信技術)革命によって、経済・文化などあらゆる活動が時間や場所の制約を超えて地球規模で拡大・一体化し、16世紀頃から始まった世界の一体化が完了します。グローバル社会・地球社会の到来です。

この記事では、そんな1990〜2000年はどんな世界だったのか、分かりやすく解説します。

目次

1990〜2000年はどんな世界だったのか

世界全体の動き

1991年、ソ連で共産党保守派のクーデターが起こりますが失敗します。しかし、ソ連共産党の権威は失墜し、やむなくゴルバチョフは辞任してソ連の解体を宣言します。ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・カザフスタンなどが独立し、独立国家共同体(CIS)が設立されます。こうして超大国ソ連は崩壊し、冷戦が完全に終結して米ソニ極体制は完全に終わります。アメリカは唯一の超大国となりますが、ヨーロッパ・日本・中国なども台頭して多極化も進みます。

1990年にイラクがクウェートに侵攻すると、アメリカと国連は武力制裁を決定し、多国籍軍が編成されて1991年にイラクを攻撃し湾岸戦争が勃発します。するとイラクは国連決議を受け入れ、クウェートから撤退し、湾岸戦争は終結します。フセイン政権は存続しますが、イラクには多国籍軍の監視と厳しい経済制裁がなされます。

ソ連崩壊後、アメリカは唯一の超大国として存在感を増し、民主主義と自由を守る「世界の警察」として世界各地にアメリカ軍が展開されます。しかし、これは各地で反発を生み、反米感情が高まる地域も現れます。

1990年代から、CT(情報通信技術)革命によって、経済・文化などあらゆる活動が時間や場所の制約を超えて地球規模で拡大・一体化し、16世紀頃から始まった世界の一体化が完了します。1995年のマイクロソフト社によるWindows95の発売でインターネットとパソコンが急速に普及し、携帯電話も普及していきます。情報が瞬時に国境を超えて共有される時代となります。

各地域の動き

ヨーロッパは地域統合がさらに進み、1993年にマーストリヒト条約が締結され、EU(ヨーロッパ連合)が設立されます。経済はほぼ完全に一体化し、やがて共通通貨ユーロも発行され、国境を超えた人やモノの移動も容易になります。1995年にはスウェーデン・フィンランド・オーストリアも加盟します。

日本は1990年にバブルが崩壊して大不況が訪れ、以後景気は低迷します。中国では1997年にイギリスから香港が返還され、1999年にポルトガルからマカオが返還されます。

1997年、アジア通貨危機が発生します。韓国・台湾・シンガポールなどの開発主義による経済成長は終わり、深刻な不況が訪れます。

1990〜2000年は冷戦が終結しICT革命によってグローバル社会が到来した時代

このように、1990〜2000年は冷戦が終結しICT革命によってグローバル社会が到来した時代でした。ソ連のペレストロイカが失敗し、1991年にソ連が崩壊したことで、冷戦は完全に終結します。ソ連の崩壊によって米ソ二極体制は完全に終わり、アメリカの世界1位の超大国としての地位は維持されつつの多極化という体制となります。また、ICT(情報通信技術)革命によって、経済・文化などあらゆる活動が時間や場所の制約を超えて地球規模で拡大・一体化し、16世紀頃から始まった世界の一体化が完了します。グローバル社会・地球社会の到来です。

これからも一緒に歴史を学んで未来をより良くしていきましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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