【時代解説:紀元前300年〜200年頃の世界】各地で帝国建設に向けた動きが激しさを増した頃の世界史を解説!

こんにちは!歴史ワールド管理人のふみこです!

今回は、紀元前300年〜200年頃の、各地で帝国建設の動きが激しさを増した頃の世界史について解説します。

地中海ではローマとカルタゴが覇権を巡って争い、オリエントは小国分立、インドと中国では統一国家が誕生していました。

この記事では、そんな紀元前300年〜200年頃はどんな世界だったのか、分かりやすく解説します。

目次

紀元前300年〜200年頃はどんな世界だったのか

オリエント・地中海地域

西地中海では、紀元前272年にローマがイタリア半島統一を達成します。しかし、この頃の西地中海では、北アフリカを本拠地とするカルタゴが大きな勢力を持っていました。そこでローマはカルタゴを攻撃し、西地中海の覇権を賭けたポエニ戦争が紀元前264年から始まります。

オリエントではアレクサンドロスの死後に帝国が分裂し、紀元前300年頃には、ギリシアにはアンティゴノス朝マケドニアが、エジプトにはプトレマイオス朝エジプトが、アナトリア・メソポタミア・イランにはセレウコス朝シリアが成立します。セレウコス朝シリアは広大な領土を支配しますが、ソグディアナ・バクトリア・パルティアの独立によって紀元前200年頃までにイランを失います。

中国

紀元前3世紀に入ると秦の覇権が確立し、秦が他の六国を次々と滅ぼしていきます。そして紀元前221年、秦が中国を統一、秦王政が始皇帝となります。しかし苛烈な支配が反感を呼び、始皇帝の死後すぐに反乱が起こり、紀元前206年、秦は滅亡します。その反乱軍の中から頭角を表した劉邦がライバルの項羽を破り、紀元前202年に中国を統一、前漢が成立します。これから400年にわたって続く中国の統一王朝「漢」の誕生です!

インド

インドの大部分を支配したマウリヤ朝は、紀元前3世紀、第3代アショーカ王のもとで全盛期を迎えます。東はガンジス川から西はイラン東部、南はデカン高原まで至る、インド亜大陸のほぼ全域にわたる広大な領土を支配します。アショーカ王は仏教に帰依し、各地に仏塔を建て、布教を支援したり、道路や病院を整備したりといった活動を行います。

その他の地域

騎馬遊牧民の世界では、匈奴が冒頓単于のもとで全盛期を迎え、前漢皇帝の劉邦を捕虜とするなど、中国にも勢力を伸ばします。

紀元前300年〜200年は各地で帝国建設に向けた動きが激しさを増した時代

このように、紀元前300年〜200年は、各地で帝国建設に向けた動きが激しさを増した時代でした。地中海ではローマとカルタゴが覇権をかけて争い、中国では秦・漢が統一帝国を建設、インドでもマウリヤ朝が統一国家を建設します。

これからも一緒に歴史を学んで未来をより良くしていきましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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