【時代解説:紀元前600年〜400年頃の世界】2つ目の世界帝国が出現した頃の世界史を解説!

こんにちは!歴史ワールド管理人のふみこです!

今回は、紀元前600年〜400年頃の、2つ目の世界帝国が出現した頃の世界史について解説します。

7世紀に出現した最初の世界帝国アッシリアは短期間で滅びましたが、その後6世紀にアッシリアより遥かに広大な世界帝国アケメネス朝ペルシアが誕生します。

この記事では、そんな紀元前600年〜400年頃はどんな世界だったのか、分かりやすく解説します。

目次

紀元前600年〜400年頃はどんな世界だったのか

オリエント・地中海地域

イラン人がイラン高原に建国したメディアは紀元前550年にイラン系のペルシア人に倒され、ペルシア人はアケメネス朝ペルシアを建国します。アケメネス朝はリディア・新バビロニア・エジプトを征服して紀元前522年にオリエントを統一、さらに北西インドまで征服し、エーゲ海からインダス川までに至る大帝国を築きます。アケメネス朝は服属した異民族には寛容だったため、約200年近くも安定してオリエントを支配します。

ギリシアでは神ではなく市民が政治を動かす民主政が発展し、中でも自由で開放的な直接民主制のアテネと、閉鎖的で軍国主義的な貴族政のスパルタの2つのポリスが有力となります。

アケメネス朝ペルシアは、自分たちに服属しないギリシア諸都市を征服すべく、紀元前500年から50年間にわたってペルシア戦争を起こしますが、アテネとスパルタを中心とするギリシア連合軍に撃退されます。しかし、その後アテネとスパルタも対立して紀元前431年にペロポネソス戦争が起こり、スパルタが覇権を握るものの、ギリシア諸都市は徐々に衰退していきます。

中国

紀元前770年の東周成立から始まった春秋時代には、周王は完全に実権を失って諸侯たちが半ば独立国家のように覇を競います。その中で台頭したのが「春秋の五覇」と呼ばれる覇者たちです。斉・晋・楚・呉・越の5つです。その中の1つ晋が紀元前403年に3つに分裂して韓・魏・趙が生まれたときを境に、春秋時代が終わり戦国時代が始まったとされます。

インド

アーリア人は紀元前6世紀頃から都市国家をいくつも作り、その中からコーサラ国、ついでマガダ国が有力となります。そしてこの頃、ガウタマ=シッダールタが説いた仏教とヴァルダマーナが説いたジャイナ教の2つの宗教が生まれます。

その他の地域

日本は既に弥生時代に入り稲作が始まっていました。アメリカ大陸では、オルメカ文明とマヤ文明が続いています。

紀元前600年〜400年頃は2つ目の世界帝国が誕生した時代

このように、紀元前600年〜400年は、2つ目の世界帝国アケメネス朝ペルシアが誕生した時代でした。アケメネス朝は、最初の世界帝国アッシリアよりも遥かに広大な領土を約200年間にわたって支配します。

これからも一緒に歴史を学んで未来をより良くしていきましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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