【シナゴーグ】教会のユダヤ版！ユダヤ教徒の集会所について解説！

こんにちは！歴史ワールド管理人のふみこです。

今回は、ユダヤ教会とも呼ばれる、ユダヤ教徒たちの集会所「シナゴーグ」について解説します。

シナゴーグとは

シナゴーグとは、ユダヤ教信者たちの集会所です。キリスト教でいう教会、イスラーム教でいうモスクのような役割です。ユダヤ教会とも呼ばれます。ラビと呼ばれる宗教指導者から、律法を学ぶための場所でもありました。ラビはキリスト教でいう神父や牧師のようなものです。律法とは、神との契約であり、信仰上の義務と生活上の規則のことです。

シナゴーグは、「集会所」を意味するギリシア語に由来する英語での呼び方です。ヘブライ語では「ベイト・クネセト」と言います。

シナゴーグの起源と発展

シナゴーグの起源は、紀元前６世紀のバビロン捕囚の頃です。ユダヤ人たちは、偶像崇拝を行ったり異教を取り入れたことに対する神からの罰として、イスラエル王国とユダ王国が滅亡したと考えていました。そのため、ユダヤ人が繁栄していた時代を取り戻すため、捕囚中に、信仰を守って実践するための律法を整備していき、皆で学ぶための集会所を作り、シナゴーグの起源となりました。

バビロン捕囚以降、パレスチナから離れて暮らすユダヤ人が増えて行くと、シナゴーグの重要性が高まります。各地のユダヤ人居住地にはシナゴーグが建てられます。離散ユダヤ人たちはシナゴーグを中心に集住し、律法に従って社会生活を営むことが基本形態となります。

世界と日本のシナゴーグ

現在でも世界各地には多くのシナゴーグがあります。シナゴーグの総本山は、イスラエルの聖地エルサレムにある「エルサレム大シナゴーグ」です。

日本にも４箇所のシナゴーグがあります。東京都渋谷区、神奈川県横浜市、京都府京都市、兵庫県神戸市です。最も古いのが兵庫県神戸市にある関西ユダヤ教団シナゴーグです。1912年に設立されました。