【時代解説:6世紀(501〜600年)】古代末期の混乱が収束し安定に向かい始めた頃の世界史を解説!

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今回は、6世紀の、古代末期の混乱が収束し安定に向かい始めた頃の世界史を解説します。

5世紀までの混乱が次第に収束し、安定に向かい始めます。西では東ローマ帝国がゲルマン諸国を攻撃して地中海の大半を回復し、東では北朝の隋が南朝の陳を滅ぼして約250年ぶりに中国を統一します。

この記事では、そんな6世紀はどんな世界だったのか、分かりやすく解説します。

目次

6世紀はどんな世界だったのか

ヨーロッパ・地中海地域

西ヨーロッパのゲルマン諸国の中から、ガリア(フランス)のフランク王国が台頭し、勢力を拡大します。地中海では東ローマ帝国が勢力を盛り返し、ユスティニアヌス帝の時にイタリアの東ゴート王国と北アフリカのヴァンダル王国を滅ぼし、地中海の大部分を征服してかつてのローマ帝国の領域を多くを回復します。オリエントでは東ローマ帝国とササン朝ペルシアが激しく争います。

東アジア

中国では華北の北魏が534年に東西に分裂し、江南では502年に斉に代わって梁が成立します。その後も華北の分裂が続く中で江南では557年に梁に代わって陳が成立します。しかし、581年に華北に成立して華北を統一した隋が589年に陳を滅ぼし、西晋以来約250年ぶりに中国を統一します。モンゴルでは柔然に代わって突厥が台頭しますが、隋の攻撃などで弱体化し、583年に東西に分裂します。

朝鮮半島では南部の伽耶諸国が新羅に滅ぼされ、日本では6世紀末に推古天皇が即位し、聖徳太子が摂政となります。

インド

インドではグプタ朝が繁栄していましたが、中央アジアで勢力を拡大していたエフタルの攻撃によって弱体化し、6世紀中頃に滅亡します。

中央アジア

中央アジアでは、5世紀から勢力を拡大していたエフタルがシルクロードの交易路を抑えて発展しますが、モンゴルの突厥とササン朝ペルシアに挟撃されて560年頃に滅びます。

その他の地域

東南アジアでは、カンボジアの扶南がインドと中国の海上交易路を抑えて発展します。

6世紀は古代末期の混乱が収束し安定に向かい始めた時代

このように、6世紀は古代末期の混乱が収束し安定に向かい始めた時代でした。5世紀までの混乱が次第に収束し、安定に向かい始めます。西では東ローマ帝国がゲルマン諸国を攻撃して地中海の大半を回復し、東では北朝の隋が南朝の陳を滅ぼして約250年ぶりに中国を統一します。

これからも一緒に歴史を学んで未来をより良くしていきましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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